タイケさんの独り言

徒然なるままに、日々の事や思い出を書き込んでみたいと思います

三毛猫ホームズの推理

また、本にまつわる思い出を書いてみます。

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赤川次郎さんの二冊目の本

 

セーラー服と機関銃」の後、二冊目に買ったのが、この本です。

赤川次郎さんがサラリーマンとの二足のわらじを脱ぎ捨て、作家一本で勝負するきっかけになった小説でもあります。

 

三毛猫ホームズ” シリーズは、赤川次郎さんの数多くあるシリーズものの小説の中では、最も多くの作品が執筆されており、タイトルにある ”三毛猫ホームズ” の名称はファンクラブの名前にも使われている程です。(自分は入会していませんが。。。(^_^;))

 

主人公の1人 ワトソン役の片山刑事とコンビを組む様になった三毛猫のホームズが、何か言いたげな表情 や 突然 駆けだして探してきた何かで、片山刑事や周りの人に事件解決のヒントを与えていく。そんな推理小説です。

ユーモアミステリー というジャンルで呼ばれ始めたのも、この作品あたりからではなかったでしょうか。

 

土曜ワイド劇場

 実は、この作品が、「セーラー服と機関銃」の作者と同じ方だとは、ずっと気づいていませんでした。知った時は、驚いたと同時に、女子高校生や三毛猫を事件解決の主人公に据える 思いもかけないキャラクター設定に、おもしろさを感じ 赤川次郎さんの作品に、とても興味がわきました。

 

この作品は、テレビ朝日で 2時間ドラマが作られています。今では、作品そのものが あまり作成されなくなった 2時間サスペンスドラマですが、自分が中学生,高校生時代になってくると、テレビ各局が、夜の9時台に2時間ドラマを放映し始めていました。テレビ朝日の土曜ワイド劇場は、そういった2時間ドラマの先駆けであり、大好きで毎回見ていた番組です。翌日は日曜日という事もあり、時間が遅くなっても親は何も言わず、一緒にドラマを見ていました。そもそも、土曜ワイド劇場を見始めたのは、晩ご飯の片付けが終わった後、母が見ていた影響から 見る様になっていったと思います。

連続ドラマと違い、毎回、違った主人公が事件の謎を解いていきますが、そんなサスペンスドラマの中で、まさか 猫が謎を解いていくなんて ?!。。。(°0°) 奇想天外な、この作品に 面白さを感じ、大好きになりました。

このドラマ、片山刑事に石立鉄男さん、吉塚雪子に坂口良子さん というキャスト。人気ドラマだった、”パパと呼ばないで”、”池中玄大80キロ” で、共に 杉田かおるさん の親役をやっていた2人が出演されていました。どちらのドラマも好きで見ていたので、そのドラマに出演した2人が出ているから なおの事、かじりついて見ていたので、強く印象に残りました。ビデオも無かった時代、次回放送の予告が流れたら、絶対に見逃すまいと思い、放送日を心待ちにしていた程です。

そのドラマの原作本。見つけたのは、偶然の出会いでした。

 

ノベルス本

当時、本というと、文庫本しか買う事も、読む事もなく、書店でも文庫本やマンガのコーナーしか見る事がなかったので、このドラマの本を見かける事は ありませんでした。そもそも、その頃は、積極的に活字を読む習慣もなかったので。。。

それが、帰省だったか、何か旅行に出かけた時、駅のホームにあるキオスクで偶然 本を見つけ、大好きなドラマ「三毛猫ホームズ」の作者も赤川次郎さんだったんだ!?。。。と 知る事になりました。ドラマのクレジットを見れば分かったはずですが、出演者が誰だろう と、いうところしか見ていなかったと思います。

見つけたからには、そのまま 本を買って読み始めてしまいました。

 

セーラー服と機関銃」とは逆で、ドラマを先に見て本を買いました。なので、ドラマの設定やストーリーと違うところが いくつかあったので、原作は違ったんだと驚きがありました。

特に、原作 最後の方で最もビックリしたのは、それまで片山刑事と一緒になって殺人事件の捜査をしていた雪子自身が真犯人だった事、そして最後は交通事故で亡くなってしまう事でした。

赤川次郎さん ファンの方々なら ご存知だと思いますが、原作では、ホームズと片山刑事のコンビと一緒になって事件を追いかけるのは、次作「三毛猫ホームズの追跡」以降は、片山刑事の妹 晴美ですが、ドラマは そのまま雪子が片山刑事の恋人となり、引き続き 次作以降の作品にも出演しています。晴美も、ドラマには出てきますが、ドラマで片山刑事のパートナーは雪子でした。

 

個人的には、ドラマの様に雪子が そのまま片山刑事の恋人となり、次作以降も出演すれば良かったのに。。。と、思わないでも なかったのですが、ドラマにも増して原作の内容に引き込まれていきました。そして、赤川次郎さんの作品に興味を持つ様になりました。

ここから、赤川次郎さんの小説を、次から次へと、読み続けていく事になった訳です。

 

ちなみに、原作の片山刑事は、この作品では28才。次作「三毛猫ホームズの追跡」で29才になりますが、その後は29才のまま。

多くの小説、マンガの主人公が そうである様に、永遠に年をとらなくなりました。

 

それでは また、日をあらためて、赤川次郎さんの本を取り上げて、何かを書いていきたいと思います。

 

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